いつも美濃焼タイルとともに
思い出の空間を蘇らせる
タイルのコンシェルジュ、
タイルオンラインの高藤洋平です。
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タイルの補修や、玄関・キッチンなどの
ちょっとしたリフォームを考えている方は、
ぜひこの機会にタイルオンラインをのぞいてみてください。
さて、今回いただいたのは、
300角・298×298mmの黒系階段タイルを補修したい
というご相談です。
これ、写真を見た瞬間に、
黒系か……これは色合わせが難しいぞ
と思いました。
今回は、古い300角タイルをどうやって探していくのか、
実際の補修相談をもとにご紹介します。
目次
- 今回の相談は298×298mmの黒い床タイル
- 300角でも実寸サイズは同じではありません
- 黒いタイルは色合わせが意外と難しい
- 候補① ストロングブラックを298角にカット
- 候補② ハーモニー HN300-230
- 階段の4本線も加工できます
- 今回ならどちらを選ぶ?
- 古い300角タイルを探している方へ
1. 今回の相談は298×298mmの黒い床タイル
今回送っていただいた現物がこちら。

実寸を確認すると、
298×298mm
ほどの黒系床タイルでした。
さらに階段部分には、
滑り止めのための4本の溝が入っています。
つまり今回は、
黒系の300角床タイル
+
階段用の溝加工
という条件で近いものを探していきます。
ここで大事なのが、
300角だから、
現在販売している300角なら何でも合う
というわけではないことです。
2. 300角でも実寸サイズは同じではありません
タイル業界でいう300角は、
あくまで呼び名です。
実際の商品寸法を見ると、
298×298mm
299×299mm
299.5×299.5mm
など、商品によって違いがあります。
今回の現物は約298×298mm。
このサイズ感は、
海外製の300角タイルなどでも見られる寸法です。
補修の場合は既存のタイルと並べますので、
この1〜2mmの違いが意外と重要。
特に階段や部分補修では、
既存の目地幅とのバランスもあります。
だから私は、
補修相談では呼び寸法だけではなく、
実際のタイル1枚の縦×横寸法
を測っていただくようにしています。
3. 黒いタイルは色合わせが意外と難しい
そして今回、
もう一つ難しいのが黒です。
黒なら黒を選べばいいのでは?
と思われるかもしれません。
ところが、
これが結構難しい。
カタログやネットの商品写真では
かなり黒く見えても、実物を見ると、
濃いグレー
チャコールグレー
青みを感じる黒
石のような濃淡がある黒
など、かなり表情が違います。
さらに既存タイルは長年使用されています。
新品との色差だけでなく、
表面の質感や光の反射も違って見えるため、
まったく同じものを探すのは簡単ではありません。
そこで今回は、
方向性の違う2種類を候補にしました。
4. 候補① ストロングブラックを298角にカット
まず候補にしたのが、
ストロングブラック 600角
です。
600角のタイルですが、
今回はBF6060-Sのスレート面を使い、
298×298mmにカットする
という方法を考えました。
600角だから300角補修には使えない、
ではありません。

大判タイルを必要な寸法に切ることで、
廃番になった300角タイルの
代替品を作れる場合があります。
これは補修タイルを探すときに、
ぜひ覚えておいてほしい方法です。
元の商品寸法だけで探すのではなく、
近い色・近い質感の
大判タイルから作る
という選択肢があります。
ストロングブラックはこちらです。
5. 候補② ハーモニー HN300-230
もう一つ候補にしたのが、
ハーモニーのHN300-230です。

こちらはカタログ寸法が、
299.5×299.5mm
の300角床タイル。
今回必要な298×298mmに近いため、
周囲を少し加工して寸法を合わせる
方法が考えられます。
そして何より、
現物と見比べたときの色の
方向性がなかなか良い。
今回の候補の中では、
個人的にはHN300-230が一番近そうに感じました。

ただし、
写真を見ていただくと分かるように、
既存品より少し薄い印象があります。
黒系タイルは、
ほんの少し明るくなるだけでも
施工後に結構目立つことがあります。
ここは実際の現場でどこまで色差を許容できるか、
という判断になります。
6. 階段の4本線も加工できます
今回の相談でポイントになるのが、
この4本線です。
これは階段の滑り止めとして
設けられている溝ですね。
既製品で、
298×298mm
黒系
同じような表面
同じ位置に4本線
という商品を探し始めると、
かなり条件が厳しくなります。
でも、ここも考え方を変えます。
近いタイルを探して、
階段用の溝を後から加工する。
この方法なら補修できる可能性が
ぐっと高くなります。
古い階段タイルの補修では、
同じ商品を探す
だけではなく、
近い商品を加工して作る
という発想が非常に大切です。
7. 今回ならどちらを選ぶ?
今回の写真と現物を見比べた印象では、
私はまずHN300-230を候補にしたいところです。
サイズも299.5×299.5mmと近く、
色・表情の方向性も悪くありません。
ただ、少し色が薄い。
一方のストロングブラックは、
600角から298×298mmに
切り出す手間はありますが、
より濃い黒が必要なら
こちらも十分検討する価値があります。
補修の場合、私は無理に
これが絶対合います
とは言わないようにしています。
何十年も前のタイルなら、
同じ商品がすでに廃番に
なっていることも多いです。
だからこそ、
寸法
色
表面の質感
厚み
目地幅
加工の可否
を一つずつ確認しながら、
最も違和感の少ない方法を探していきます。
これが補修タイル探しの面白さでもあり、
難しさでもあります。
8. 古い300角タイルを探している方へ
300角の床タイルが割れた。
階段の1枚だけ交換したい。
昔の黒いタイルなので品番が分からない。
そんな場合でも、
すぐに諦めないでください。
まずは、
既存タイル全体が分かる写真、
割れたタイルや残っているタイルのアップ写真、
タイル1枚の実寸法をmm単位で測ったもの、
必要枚数
を教えてください。
特に300角の場合は、
300×300くらいです
ではなく、
298×298mm
299×299mm
299.5×299.5mm
というところまで測っていただけると、
候補をかなり絞りやすくなります。
品番が分からなくても大丈夫。
今回のように、
近い商品を探す
↓
必要寸法にカットする
↓
階段用の溝を加工する
ことで、
補修できる可能性があります。
古いタイルを壊して全部張り替える前に、
まずは1枚から補修できないか考えてみましょう。
タイルオンラインでは、
そんな思い出の空間を残すための
タイル探しをお手伝いしています。
今回も、うまく収まる一枚を見つけたいですね。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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