いつも美濃焼タイルとともに
思い出の空間を蘇らせる
タイルのコンシェルジュ、
タイルオンラインの高藤洋平です。
先週の土日は神戸周辺へ行っておりました。
前回に続き、
今回も街を歩きながら気になった建材をご紹介します。
今回の主役はタイルではなく、
御影石・鉄平石・伊吹石などの天然石。
私はタイル屋ですので、
どこへ行ってもついつい足元や壁を見てしまいます。
今回も「これは見事だなあ」と、
思わず足を止めてしまう石の使い方がありました。
目次
- 広い空間だから映える白御影石
- 600角の御影石が生み出す重厚感
- 三角形にカットすると石の表情が変わる
- 御影石を乱形風に使う面白さ
- イタリアンのお店で見つけた伊吹石
- 壁には鉄平石の「鉄平コバ」
- 天然石は「どう貼るか」で印象が変わる
- 玄関やアプローチに天然石を使ってみませんか?
1. 広い空間だから映える白御影石
まず目に入ってきたのが、
広い屋外空間に施工された白御影石です。

使われているのは、大判の600角クラス。
600×600mmほどの大きな石を
広い面積に並べることで、
非常に堂々とした空間になっています。
御影石はとにかく頑丈で、
屋外の床や玄関、アプローチなどにも
使われてきた定番の天然石です。
一方で、個人的には御影石という素材は
使い方が難しい石でもあると思っています。
重厚感があるぶん、
使い方によっては少し重たく見えたり、
昔ながらの雰囲気になったりすることもあります。
ところが、この場所は違いました。
これだけ広い面積に白系の御影石を使うと、
「重たい」ではなく「荘厳」。
空間そのものに格が
生まれているように感じました。
ホテルや結婚式場、高級店舗、大きな邸宅などで
天然石が使われ続ける理由がよく分かります。
2. 600角の御影石が生み出す重厚感
今回見たような雰囲気をつくりたい場合、
タイルオンラインでも白御影石の600角を扱っています。
白御影石 600角
600角という大判サイズは、
1枚だけを見るとかなり大きく感じます。
しかし、広い玄関やアプローチ、
店舗のエントランスなどでは、
この大きさが効いてきます。
細かく区切らないので床面がゆったり見え、
天然石ならではの質感もしっかり感じられます。
今回の施工を実際に見て、
「御影石って、こんなに現代的に見せられるんだ」
と改めて感じました。
素材そのものだけではなく、
石のサイズと空間の広さのバランスが大切なんですね。
3. 三角形にカットすると石の表情が変わる
そして私が特に面白いと思ったのが、噴水周辺です。

同じような御影石を、
ただ四角く並べているわけではありません。
石を三角形にカットし、
幾何学的に組み合わせています。
これがめちゃくちゃ格好いい。
四角い600角を整然と貼る部分から、
噴水の円形に近づくにつれて
三角形のラインが入ってくる。
石自体は落ち着いた白御影なのに、
目地のラインによって床に動きが生まれています。
天然石というと、
「四角い石を普通に並べる」
というイメージを持つ方も多いと思います。
しかし、
カット方法ひとつでこれほど
デザイン性を出すことができます。
大判の石を加工できる職人さんの技術も含めて、
見事な仕事だと思います。
4. 御影石を乱形風に使う面白さ
別の場所では、さらに面白い施工を見つけました。

御影石を四角いまま使わず、
カットして乱形石のように組み合わせています。
これは面白いですね。
同じ御影石でも、
600角で整然と貼る
↓
三角形にカットする
↓
乱形風に組み合わせる
これだけで、まったく違う材料のように見えます。
しかも写真を見ると、
グレーだけでなく、淡いベージュや
濃いグレーなどを混ぜています。
これによって単調にならず、
天然石らしい自然な表情が出ています。
規格品をそのまま使うだけではなく、
切り方と組み合わせ方でデザインをつくる。
石材の面白さがよく分かる施工でした。
5. イタリアンのお店で見つけた伊吹石
そしてもう一か所。
友人と食事に行ったイタリアンのお店の門構えです。
ここも入る前から気になってしまいました。

職業病ですね。
床に使われているのは、乱形の天然石。
こうした雰囲気がお好きな方には、
タイルオンラインで扱っている
伊吹石グレーの乱形もおすすめです。
乱形石は、
四角いタイルとは違って
一枚一枚の形が違います。
そのため施工には手間がかかります。
石を並べて、
「これはこっちかな」
「ここにこの形が入りそうだな」
と組み合わせながら施工していきます。
しかし、
その手間が完成したときの
自然な表情につながります。
玄関アプローチや庭、店舗の入口など、
「少し特別な場所」をつくるには非常に面白い材料です。
6. 壁には鉄平石の「鉄平コバ」
さらに門柱を見ると、こちらも石。
鉄平石を細長く加工した、
いわゆる鉄平コバと呼ばれる仕上げです。
薄い石を横方向に積み重ねることで、
陰影のある壁面をつくっています。
このデザイン、かなり流行った時期がありました。
今見ても格好いいですね。
特に植栽との相性がいい。
グレー系の天然石と緑が組み合わさることで、
建物の入口がぐっと落ち着いた雰囲気になります。
ただし天然石は、採掘・加工・輸送など
さまざまな要因が価格に影響します。
鉄平石をはじめ、
以前と比べて価格が上がっている石材もあります。
天然石を検討するときは、
価格だけでなく必要数量や
施工場所も含めて選ぶことが大切です。
7. 天然石は「どう貼るか」で印象が変わる
今回、神戸周辺を歩いて改めて感じたのは、
素材だけで空間の良し悪しが決まるわけではない
ということでした。
同じ御影石でも、
大判で整然と貼れば荘厳に。
三角形に切ればモダンに。
乱形にすれば自然で柔らかく。
細長く加工して積めば重厚な壁になる。
天然石は、加工方法や貼り方によって
驚くほど表情が変わります。
これは美濃焼タイルにも
通じるところがあります。
私は普段からタイルを見ていますが、
こうして石の施工を見ると、
改めて「建材って面白いな」と思います。
高価な材料を使えば素敵になるわけではありません。
場所に合った素材を選び、
その素材をどう見せるか。
そこに設計する人、
施工する人の腕が出るのだと思います。
8. 玄関やアプローチに天然石を使ってみませんか?
今回のような大規模な施設だけでなく、
天然石は一般住宅にも使えます。
玄関ポーチの一部分だけ。
庭から玄関までのアプローチ。
門柱のアクセント。
店舗入口の小さなスペース。
こうした場所に天然石を取り入れるだけでも、
雰囲気は大きく変わります。
特に既存の玄関や庭をリフォームしたい方は、
まず施工したい場所を写真に撮ってみてください。
そして、
施工場所の写真・縦横の寸法・おおよその施工面積
この3つが分かれば、
材料選びの相談がかなりしやすくなります。
「御影石を使いたいけれど、どのサイズがいい?」
「玄関に乱形石を貼りたいけれど、何㎡必要?」
「こんな雰囲気にしたいけれど、どんな石が合う?」
そんなご相談も大歓迎です。
タイルオンラインでは、
美濃焼タイルだけでなく、
御影石や乱形石なども取り扱っています。
今回の神戸で見た施工例のように、
石は選び方と使い方で空間を
大きく変えてくれる素材です。
ぜひ玄関やお庭、
店舗づくりの参考にしてみてください。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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