名古屋東急ホテルで見つけた昭和レトロなタイルと 150角・二丁掛・市松張りをタイル屋目線で観察

昭和レトロなタイルたち

いつも美濃焼タイルとともに
思い出の空間を蘇らせる
タイルのコンシェルジュ、
タイルオンラインの高藤洋平です。

昨日は名古屋の経営者勉強会に出席するため、
名古屋・栄にある名古屋東急ホテル
行ってきました。

こういう場所へ行くと、
私はどうしても建物のタイルを見てしまいます。

今回もなかなか見応えがありました。

目次

目次

  1. 名古屋東急ホテルで見つけた150角タイル
  2. 色違いを組み合わせるだけで床が面白くなる
  3. 壁面は二丁掛タイルと特殊形状の組み合わせ
  4. モンゴル料理店シンキローへ
  5. 階段には150角タイルの市松張り
  6. 古いタイルを見ると補修のことを考えてしまう
  7. まとめ

名古屋東急ホテルで見つけた150角タイル

まず目に入ったのが、
ホテルへ続く歩道です。

ベージュ、グレー、ブラウン、
そして少し赤みのある色。

おそらく150角クラスの床タイルを、
色違いで組み合わせながら張っています。

タイルオンラインの商品でいうと、
こちらのMA150に近い雰囲気です。

150角タイル MA150はこちら

単色で全面を仕上げるのではなく、
複数の色を規則的に組み合わせています。

いわゆるレトロなグリッドパターンですね。

これがいい。

派手な柄のタイルを使っている
わけではありません。

四角いタイルを色違いで並べているだけなのですが、
縦方向へラインが伸びて見えるので、
長いアプローチに奥行きが生まれています。

大きなホテルだからこそ、
このスケール感がよく似合います。

色違いを組み合わせるだけで床が面白くなる

この床を見て改めて思ったのが、

タイルは張り方で表情が大きく変わる

ということです。

同じ150角でも、
一色で張れば落ち着いた床になります。

2色、3色と組み合わせれば、
ぐっとデザイン性が出てきます。

しかも150角は、
今の感覚からすると少し小ぶりなサイズ。

600角などの大判タイルとはまったく違う、
細かな目地のリズムが生まれます。

この感じが、
昭和から平成初期に建てられた
ホテルや商業施設にはよく似合うんですよね。

古いから格好悪いのではありません。

むしろ今見ると、
この細かな割り付けが新鮮です。

壁面は二丁掛タイルと特殊形状の組み合わせ

そしてホテルの壁。

こちらも面白い。

無釉系の二丁掛サイズと思われる
タイルを使いながら、
柱や壁に凹凸をつけています。

さらに注目したいのが、
角の部分。

普通の平らなタイルだけではなく、
丸みを持たせた、いわゆる「かまぼこ型」の
特殊形状タイルが使われています。

昔のタイル建築では、
こうした役物を使って壁面や柱の角を
美しく納める施工がよく見られました。

写真を見ると、平物だけでなく、
丸みを持った役物を組み合わせることで、
かなり立体的な壁面になっています。

これだけの面積をタイルで作り込むと、
やっぱり貫禄があります。

なお、
見た目からINAXの
「ひいろ」というタイルに
近い印象を受けましたが

写真だけでメーカーや品番、
特注品かどうかまでは断定できません。

ここはタイル屋として、
分からないものを分かったふりはしません。

ただ、
この時代の建築ならではのタイルの使い方として、
とても面白い施工です。

壁にタイルでアートまで作る

さらに外構には、
タイル張りの壁と水景施設。

その上には立体的な陶製装飾が
取り付けられています。

これも豪華ですね。

タイルが単純に
「壁を保護する建材」だけではなく、

建築そのものを飾る材料として
使われています。

ベンチ、花壇、壁、柱、水景。

それぞれを同系色のタイルでまとめることで
空間全体に統一感があります。

今ならコスト面から別素材に
置き換えられてしまいそうな部分まで、
しっかりタイルで作り込んである。

こういう建物を見ると、

やっぱりタイル建築はいいな

と思います。

講演会の後は、なぜかモンゴル料理店へ

さて、
経営者勉強会の講演が終わりまして、

次に向かったのが

モンゴルレストラン
シンキロー。

なぜモンゴル料理なのか。

それは私にもよく分かりません(笑)

ただし、
ここでも私は料理より先にタイルを見てしまいます。

階段には150角タイルの市松張り

入口の階段がこちら。

これも懐かしいですね。

グレー系の150角床タイルを2色使い、
市松模様に張っています。

さらに階段の先端部分には、
滑りにくくするための凸の線があるタイルが使われています。

3本程度の溝が凸確認できます。

こうした階段用のタイルは、
踏面の先端に使うことで
滑り止めとしての役割を持たせています。

タイルオンラインでも、
この雰囲気に近い150角の床タイルを扱っています。

150角階段タイルはこちら

平物はこちら。

150角床タイルはこちら

御影石調の表情を持つタイルなので、
玄関や店舗、階段などにも合わせやすいタイプです。

そして2色を市松張りにすると、
写真のようなレトロ感のある
床を作ることもできます。

古いタイルを見ると補修のことを考えてしまう

こうしたホテルや飲食店を歩いていると、
ついつい考えてしまいます。

このタイル、
もし1枚割れたらどうするんだろう?

特に150角の床タイルや昔の二丁掛タイルは、
建物ができてから20年、30年、
場合によってはそれ以上経過していることがあります。

当然、当時とまったく同じ商品が
現在も製造されているとは限りません。

そんなとき大切なのが、

サイズ

表面の模様
厚み
用途
階段なら溝の形状

などを確認することです。

「150角」と呼ばれていても、
実寸が150mmとは限りません。

昔のタイルはメーカーや商品によって
微妙に寸法が違うこともあります。

だから補修タイルを探す場合は、

写真を撮って、実寸をmm単位で測る。

これが非常に重要です。

タイルオンラインでは、
こうした昔の床タイルや外壁タイルの
補修相談も数多くいただいています。

まったく同じものが見つからなくても、
サイズや色、質感の近いものを探すことで、
部分補修できるケースがあります。

まとめ

今回は経営者勉強会で訪れた名古屋東急ホテルから、
モンゴル料理店シンキローまで、
タイルばかり見て歩いてしまいました。

名古屋東急ホテルでは、

150角タイルの色違いを使った
グリッドパターン。

二丁掛タイルと特殊形状の役物を
組み合わせた立体的な壁。

そしてシンキローでは、

150角タイルを2色使った市松張りの階段。

最近は大判タイルを使った
シンプルな空間も増えていますが、

こういう昔ながらの細かなタイル割りも、
改めて見ると格好いいですね。

建物は何十年と残ります。

そしてタイルもまた、何十年と残る建材です。

昔施工されたタイルを眺めながら、

この空間をあと何十年残していくために、
私たちタイル屋に何ができるのか。

そんなことを考える一日になりました。

古いタイルが割れた。
同じタイルが見つからない。
メーカーも品番も分からない。

そんなときは、
ぜひ写真とタイルの実寸を測ってご相談ください。

思い出の空間を蘇らせる。

そんなお手伝いができれば、
タイル屋として嬉しい限りです。

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タイルオンライン 高藤洋平

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