中古住宅のタイル補修相談!廃番の200角タイルとレッジストーンをどうする?

いつも美濃焼タイルとともに
思い出の空間を蘇らせる
タイルのコンシェルジュ、
タイルオンラインの高藤洋平です。

今回は、友人が中古の立派な住宅を購入したということで、見学に行ってきました。

もちろん、

ただ遊びに行っただけではありません。

タイル屋ですから、

家を見るとどうしても床や壁に目がいってしまいます。

今回はちょうど友人から

「ここのタイル、どうしたらいい?」

という相談もあり、

タイルの補修やリフォームについて一緒に考えてきました。

古い住宅を購入してリフォームされる方には

かなり参考になる事例だと思います。

目次

目次

  1. 中古住宅で見つけた珍しい200角タイル
  2. 200角タイルは補修材探しが難しくなっています
  3. 今回の候補はアリビラ ALV200-06
  4. 古いタイルは完全一致を探しすぎないことも大切
  5. 次の相談は壁のレッジストーン
  6. タイルの上にタイルを貼る「タイルオンタイル」
  7. 重いレッジストーンを剥がすには?
  8. 古い住宅のタイルで困ったらご相談ください

中古住宅で見つけた珍しい200角タイル

まず気になったのが、

玄関から屋外部分にかけて施工されている

床タイルです。

一見すると普通の茶系の床タイルなのですが、サイズを確認してみると約193×193mm。

いわゆる200角と呼ばれるサイズです。

これが今となっては、

なかなか難しいサイズなんです。

写真を見ると、

長い年月を経て表面には汚れや色の変化もあります。

それも含めて、

この家の雰囲気に馴染んでいますね。

ところが、端部を見ると一部が欠けています。

こうなると、

「同じタイルを数枚だけ交換できないだろうか?」

という話になります。

200角タイルは補修材探しが難しくなっています

昔は200角の床タイルも珍しいものではありませんでした。

ところが現在、

タイルのサイズは大型化しています。

300角、300×600mm、600角などが

使われることが増え、

昔ながらの200角タイルは選択肢がかなり少なくなりました。

ここがタイル補修の難しいところです。

建物は何十年も残ります。

しかし、

そこに使われているタイルが何十年も

同じように生産され続けるとは限りません。

タイル自体はまだまだ使える。

でも、1枚だけ割れてしまった。

そんな時に同じサイズ・同じ色のタイルが見つからない。

タイルオンラインにも、

このようなご相談がよく寄せられます。

今回の候補はアリビラ ALV200-06

今回、色やサイズから候補として考えたのが、

アリビラ
ALV200-06

です。

もちろん、既存のタイルは長年屋外で使用されています。

新品と既存品では、汚れ、紫外線、経年変化

などによって見え方が違いますので、

「これなら完全に同じです」

とは言えません。

ただ、

サイズが近い
色の方向性が近い
全体の雰囲気を大きく壊しにくい

という条件から考えると、

補修候補のひとつになりそうです。

実際の補修では、

サンプルなどを既存タイルの横に置いて、

現場の光の下で確認するのが一番です。

古いタイルは完全一致を探しすぎないことも大切

タイルオンラインで補修相談を受けていると、

「まったく同じタイルはありませんか?」

というお問い合わせをよくいただきます。

お気持ちはよく分かります。

ただ、20年、30年前のタイルとなると、

メーカーがすでに廃番にしていたり、

メーカー自体がなくなっていたりすることもあります。

その場合は、

同じ寸法を優先するのか
色を優先するのか
表面の質感を優先するのか

を考えていく必要があります。

今回のような屋外床なら、

周囲のタイルにも経年変化があります。

新品を数枚入れた直後は多少違って見えても、

補修場所や配置によっては違和感を抑えられる可能性があります。

古いタイルの補修は、

「同じ商品を探す」

だけではなく、

「今ある商品の中から、どう自然に納めるか」

まで考えることが大切なんですね。

次の相談は壁のレッジストーン

そして、もうひとつ友人から相談されたのが外壁です。

かなり広い範囲に、凹凸のあるレッジストーン調の材料が施工されています。

友人の希望はシンプルでした。

「これ、剥がしたい」

なるほど。

そこで壁をよく見てみると、

どうやら既存のタイルの上から接着剤を使ってレッジストーン調の材料を

施工しているように見えます。

いわゆるタイルオンタイルの施工ですね。

タイルの上にタイルを貼る「タイルオンタイル」

タイルオンタイルとは、

既存のタイルをすべて撤去せず、

その上から新しいタイルなどを施工する方法です。

既存タイルや下地の状態、使用する接着剤、施工する材料などの

条件が適切であれば、改修方法のひとつとして使われます。

ただし、

「タイルの上なら何でも貼って大丈夫」

というわけではありません。

特に今回のような凹凸が大きく、

重量もあるレッジストーン系の材料では、

既存タイルの接着状態や下地の健全性まで含めて確認する必要があります。

表面に見えている材料だけではなく、

そのさらに下にある既存タイルが

しっかり躯体についているかも重要です。

重いレッジストーンを剥がすには?

では今回、

「レッジストーンだけをきれいに剥がせるのか?」

という問題です。

これは実際に一部を試してみないと分からない部分があります。

接着剤が強固に付着していれば、

表面のレッジストーンだけを簡単にペリペリと剥がす、

というわけにはいかないでしょう。

現実的にはハツリ作業が必要になる可能性が高いと思います。

ただし、ここで問題になるのが、その下の既存タイルです。

レッジストーンを撤去するときに、

既存タイルまで一緒に割れる
接着剤がタイル表面に残る
既存タイルが下地から浮く
下地そのものを傷める

といった可能性があります。

そのため、最初から

「下のタイルを完全に残して、上だけきれいに撤去できる」

とは考えない方が安全です。

まず目立たない場所を小さく試験的に撤去して、

どこまで剥がれるのかを確認する。

その結果を見て、レッジストーンだけを撤去するのか、

既存タイルまで含めて改修するのかを判断するのが良いでしょう。

こういうところも、中古住宅のリフォームの面白さであり、難しさですね。

古い住宅のタイルで困ったらご相談ください

今回、友人の新居を見せてもらって改めて感じたのは、

建物が長く使われるほど、タイル補修の知識が必要になる

ということです。

200角の床タイルもそうです。

昔は普通にあったものが、

現在では探すのが難しくなっています。

一方で、すべてを新品に交換しなくても、

近いサイズや色のタイルを探して部分的に補修できるケースもあります。

「玄関のタイルが2枚だけ割れた」

「30年前の床タイルと同じものが見つからない」

「外壁タイルが剥がれてしまった」

「サイズは分かるけれど、何というタイルなのか分からない」

そんな場合は、まず写真を撮ってみてください。

できれば、

タイル全体が分かる写真
割れた部分のアップ
タイルの縦・横サイズが分かる写真

があると探しやすくなります。

古いタイルだからといって、

すぐに全部を張り替える必要があるとは限りません。

今ある建物をできるだけ活かしながら、

必要なところだけを直す。

タイルオンラインは、そんなタイル補修のお手伝いをこれからも続けていきます。

今回の友人宅も、

どんなふうに生まれ変わっていくのか楽しみです。

そして私は友人の家に遊びに行ったはずなのに、

結局ずっとタイルを見ていました。

これはもう職業病ですね。

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