杉浦製陶さんに学ぶ!タイルが「焼き物」である理由。収縮と釉薬の不思議な世界

杉浦製陶さんに学ぶ!タイルと釉薬・焼成の不思議な世界

目次

  1. タイルは縮む!土から焼き物への劇的変化
  2. 同じ青色でもこれだけ違う。釉薬の配合マジック
  3. 「色むら」はこうして作られる。焼成場所による変化
  4. 重ねるほどに深くなる。施釉回数の実験
  5. 全長75mのトンネル窯。24時間の旅
  6. まとめ

いつも美濃焼タイルとともに タイルオンラインの高藤洋平です。

今回は、岐阜県多治見市笠原町にある杉浦製陶さんの工場見学レポートです。 タイルの製造現場を見ることで、改めて「タイルは工業製品でありながら、焼き物(工芸品)である」ということを実感しました。

1. タイルは縮む!土から焼き物への劇的変化

まずはこちらの写真をご覧ください。

左から順に、以下の状態が並んでいます。

  1. プレス成型(土を固めただけの状態)
  2. 施釉(釉薬を塗った状態)
  3. 焼成(窯で焼いた完成品)

一目瞭然ですが、焼く前と焼いた後では、大きさが全く違います。 粘土に含まれる水分が抜け、焼き締まることで、なんと1割近くも縮むのです。

私たちがカタログで「実寸法 292mm」などと表記している裏には、この収縮率を計算して元の型を作る高度な技術があります。

また、色の変化も劇的です。 焼く前はグレーっぽい土の色をしていますが、焼成後はツヤのある茶色やベージュに発色しています。 これが焼き物の面白さであり、難しさでもあります。

2. 同じ青色でもこれだけ違う。釉薬の配合マジック

次はこちらの青いタイルのサンプルです。

実はこれ、3つとも「同じ青色顔料」を「同じ量」使っているそうです。 それなのに、左はツヤのあるブライト釉、真ん中はマット釉、右はドロ釉(土の質感を残したもの)と、全く違う表情をしています。

釉薬(うわぐすり)の配合や作り方を変えるだけで、これだけ質感に差が出ます。 お客様が「もっとマットな青がいい」「キラキラした青がいい」とおっしゃるご要望に応えるため、メーカーさんは日々研究を重ねているのです。

3. 「色むら」はこうして作られる。焼成場所による変化

タイルオンラインで人気の「アンティーク風タイル」や「窯変(ようへん)タイル」。 あの絶妙な色むらは、実は焼く場所によって生まれます。

こちらの写真 は、同じタイルを窯の異なる場所で焼いた結果です。 火の当たり方や温度の微妙な違いで、濃い色になったり、薄い色になったりします。

これをあえてランダムにミックス(混合)することで、単色では出せない、味わい深いモザイクタイルが完成します。 「色が揃っていない」のではなく、「不揃いの美しさ」を作り出しているのです。

4. 重ねるほどに深くなる。施釉回数の実験

さらにマニアックな世界をご紹介します。

タイルには様々な釉薬の技法があります。 ・ぼかし施釉 ・金属釉(メタリック) ・ラスター釉(真珠のような光沢) ・結晶釉(雪の結晶のような模様)

これらを使い分けることで、石のような質感や、金属のような輝きを表現しています。

また、釉薬を重ねる回数でも表情は変わります。 左から「一度掛け」「二度掛け」「三度掛け」の比較です。 回数を重ねるごとに、表面の凹凸感が増し、色が深くなっているのが分かります。 手間をかけることで、重厚感のあるタイルが生まれるのですね。

5. 全長75mのトンネル窯。24時間の旅

最後に、タイルの心臓部である「トンネル窯」を見せていただきました。

全長はなんと75m。 この中を台車に乗ったタイルたちが、約24時間かけてゆっくりと進んでいきます。

最高温度は1270度。 入り口から徐々に温度を上げ、最高温度で焼き締め、そしてゆっくり冷ます。 この長い旅を経て、ようやく一枚のタイルが完成します。

6. まとめ

いかがでしたでしょうか。 ただの四角い板に見えるタイルも、土の収縮、釉薬の化学変化、そして窯の炎の芸術によって作られています。

DIYでタイルを手に取ったとき、 「これは1割縮んでこのサイズになったんだな」 「この色むらは窯の中で生まれたんだな」 と思い出していただけると、より愛着が湧くかもしれません。

明日は、さらに詳しい「製作工程(ラインの流れ)」についてブログにする予定です。 お楽しみに。

ご紹介したような、味わい深い美濃焼タイルはこちらからご覧いただけます。 https://www.rakuten.co.jp/tileonline/

▶四年間書き続けたアメブロはこちら

タイルの良さと楽しさを伝えます。

タイルオンライン 高藤洋平

(よーへー)

右差し問合せはこちら

右差し問合せはこちら

株式会社栄商会

507-0071

岐阜県多治見市旭ケ丘10-6-76

0572-27-6001 

タイル通販タイルオンライン

▼インスタはタイルの風景が

好きな方向けです

https://www.instagram.com/tileonline
 

右差し問合せはこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次