【激レア廃盤品】公共工事で使われた「厚さ40mm」の赤茶タイル。INAXプラザシステムの補修はどうする?

INAXプラザシステム補修相談

目次

  1. はじめに:公共施設で発生した難問補修
  2. 正体判明?伝説の「INAX プラザシステム」とは
  3. 最大の壁は「40mm」という厚み
  4. 解決策:色味重視で「テラコッタタイル」を代用する
  5. まとめ:厚みの差はモルタルで調整を

1. はじめに:公共施設で発生した難問補修

いつも美濃焼タイルとともに タイルオンラインの高藤洋平です。

今回は、久しぶりに頭を抱えるような、めちゃくちゃ珍しいタイルのご相談をいただきました。 公共の歩道や公園と思われる場所の補修案件です。

まずはこちらの現場写真をご覧ください。

赤茶色の重厚な床材が、バキバキに割れてしまっています。 これ、ただのタイル割れに見えますが、プロが見ると「うわ、これは手に入らないやつだ…」と直感する要素があるのです。

2. 正体判明?伝説の「INAX プラザシステム」とは

お客様からの情報を整理すると、以下のスペックが浮かび上がってきました。

  • サイズ:300mm × 300mm
  • 色:赤茶色(レンガ色)
  • 厚み:40mm

この特徴から推測するに、これはかなり昔に廃盤になった**INAX(現LIXIL)の「プラザシステム」**という製品である可能性が高いです。

当時、公園や広場などの公共工事向けに作られた、非常に高耐久な敷石(ペイブメント)です。 写真を見ても、その分厚さと頑丈さが伝わってきますね。

3. 最大の壁は「40mm」という厚み

この補修における一番の問題点は、**「厚み40mm」**という規格です。

現在の一般的な床タイルの厚みは、だいたい9mmから12mm程度。 40mmもの厚みがあるタイルを作っているメーカーは、現在ほぼ存在しません。タイルというよりは、コンクリートブロックに近い厚みです。

さらに、この独特な「赤茶色」も、今のトレンド(グレーやベージュ系)からは外れており、非常に珍しい色合いになってしまいました。

「サイズ」「厚み」「色」。 この3つが揃う現行品は、残念ながら日本中探してもありません。

4. 解決策:色味重視で「テラコッタタイル」を代用する

しかし、直さないわけにはいきません。 廃盤品補修の鉄則は、「何を妥協して、何を優先するか」です。

今回は**「サイズ(300角)」と「色(赤茶)」**を合わせることを優先し、厚みは現場の施工で調整する方法をご提案しました。

もっとも近い商品として挙げられるのがこちらです。

【比較】

  • サイズ: 300mm × 300mm (ここはピッタリ!)
  • 色合い: 赤茶系統 (表面の質感は違いますが、遠目には馴染みます)
  • 厚み: 12mm (現物は40mmなので、28mm足りない)

5. まとめ:厚みの差はモルタルで調整を

提案したテラコッタタイルは厚みが12mmしかありません。 元のタイルよりかなり薄いため、そのまま置くと凹んでしまいます。

そのため、施工業者様には**「足りない28mm分をモルタルで嵩上げ(かさあげ)して施工してください」**とお願いすることになります。 手間はかかりますが、これ以外に見た目をきれいに修復する方法はありません。

公共工事の補修は、図面通りのものが手に入らないことが多々あります。 「全く同じものはないけれど、違和感なく納めるにはどうしたらいい?」 そんなお悩みがあれば、ぜひ現場写真を送ってください。

創業70年の知識で、ベストな代替案をご提案します。

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