空港と駅の“働くタイル”観察記──燕三条駅・新潟空港で見つけた名脇役と、補修に使える近似品

燕三条駅と新潟空港のタイル

こんにちは!いつも美濃焼タイルとともに、タイルオンラインの高藤洋平です。
新潟市に出張したついでに、燕三条駅新潟空港で“働くタイル”を観察してきました。30~40年前の公共空間で活躍し続けるタイルたちは、デザインも耐久性もさすがの一言。補修・リニューアルのヒントも合わせてまとめます。


目次

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燕三条駅:壁は小口タイルのレンガ貼り

駅の壁面は小口タイルを半マスずらして貼る“レンガ貼り”。やや薄い焦げ茶の濃淡が効いて、目地ラインのリズムが空間を引き締めます。
近似の雰囲気を出すなら、下記の小口サイズが候補です。

コツ:レンガ貼りは半マスの通りが命。見切りやコーナーで“逃げ”を作ると、古い壁の雰囲気を上手に再現できます。


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燕三条駅:床は100角フラットの白系

床は100角(100×100mm)のフラット白系。長年の往来に耐えているのが“タイルのタフさ”。補修・張り替えでは下記が近いテイストです。

現場合わせのポイント:同じ“白”でも光沢・白味・面取り・焼き色で印象がガラリと変わります。周囲の既存タイルと濡れ色の見え方も比較しましょう。


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珍品タイル:クリンカー&オレンジ色の正体は?

通路の一角に、ふとクリンカータイルを発見。高温で焼き締めた堅牢タイプで、重歩行や外部に強い古参選手です。

さらにオレンジ色の見慣れないタイルもありました。推測ですが、

  • 釉薬のテラコッタ調 磁器質タイル
  • もしくは押出成形タイプのセラミックレンガクリンカーのカラーバリエ
    の可能性があります。素地の吸水・面状・厚みを確認すると正体に近づけます。写真があれば、無料で近似品の候補出しをしますのでお送りください。

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新潟空港:重歩行に効く「舗石タイル」

新潟空港(公式サイト)では、舗石(ほせき)タイル系が使われていました。厚みがあり、すべり抵抗・耐摩耗性に優れ、カートやスーツケースの通行にも強いのが特長。屋内外の“タフな床”には、こうした高耐久グレードが相性抜群です。


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30~40年前の定番サイズ「100角」「小口」をどう活かす?

当時の公共施設は100角の床小口の壁が黄金パターン。今見るとレトロで落ち着いた雰囲気があり、

  • 部分補修:既存に近い面状・色味を選定
  • レトロ演出:あえて100角&小口で“当時の空気感”を再現
    どちらにも使いやすいアイテムです。

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補修・リニューアルのチェックリスト

1. サイズ実測:100は実寸97~108mmの揺れあり。小口も規格差があります。
2. 面状:フラット/筋面/ハンマード風…写真をズームで確認。
3. 光沢:マット~ハイグロスまで。濡れ色の見え方も比較。
4. 素地と用途:外部・重歩行は磁器質・厚物クリンカーを優先。
5. 目地:既存色に合わせると“つぎはぎ感”が激減。
6. ロット差:同品番でも焼き上がり差はつきもの。試し張りで最終判断を。

写真(近景・斜めからの光・濡れた状態)を3~5枚いただければ、無料で近似候補の紹介をします。役物や見切り材の有無も一緒にお知らせください。


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リンク・参考商品

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