\ この記事の目次 /
- 階段部分はなぜ傷みやすい?
- 今回の使用石材「ニューインペリアルレッド」について
- 御影石は“同じ品番”でも風合いが違う?
- 小口加工(サンドブラスト)で安全性アップ
- まとめ:自然石補修は“知識”が大事です
本文
こんにちは!
いつも美濃焼タイルとともに、タイルオンラインの高藤洋平です。
今回は 御影石で仕上げられた階段の補修相談 をいただきました。
実は、階段部分というのは お家の中でも特に痛みが出やすい場所 です。
1. 階段部分はなぜ傷みやすい?
階段は、構造上どうしても 角(段鼻)に荷重が集中 します。
さらに屋外階段となると、
- 雨水が目地から浸み込む
- 夏と冬の気温差による膨張と収縮
- 人の往来による磨耗
と、タイルや石材にストレスがかかりやすい条件 がそろっています。
そのため、経年劣化やひび、浮き、欠けが起こりやすいのです。
2. 今回使用する御影石「ニューインペリアルレッド」

今回ご相談いただいた現場では、
「ニューインペリアルレッド(バーナー仕上げ)」の 400角を加工して補修 します。
🔻当店の商品ページはこちら
ニューインペリアルレッド(バーナー仕上げ)
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/mikagenewimpe/
外装階段でも安心して使える滑りにくい仕様です。
赤みがかった落ち着いた表情で、マンション・店舗・旅館・住宅玄関と幅広く使われる石種です。
3. 御影石は「同じ商品」でも色味が違う?
ここで一番重要なポイントです。
御影石や大理石といった自然石は、
「製品名が同じ=見た目が同じ」というわけではありません。
採掘する場所、層、加工時期などで
色味・模様・粒子の向きが微妙に変わります。
さらに、
既存の石は“施工した瞬間から風化が始まっている”
ため、
新しく張り替えた部分だけピカッと明るく見える、という現象が起きます。
これは不良ではなく、自然石の魅力であり特徴です。
補修時は、施工主さんへ事前に 「色合いが揃いきらない場合がある」 と説明しておくとトラブルを防げます。
4. 小口(段鼻)加工は安全性のカギ
今回は、段鼻部分に サンドブラスト加工 を施します。
- すべりにくい
- コーナーがシャープにならないので安全
- 見た目に自然になじむ
階段補修では、タイルより石材の方が段鼻加工の自由度が高いのがメリットでもあります。
特に旅館・店舗・施設などでは、
「滑りにくさ=安心感」 ですからね。
5. まとめ:自然石補修は“知識”が大事です
御影石は、古くから建築で使われてきた信頼ある素材です。
同じものを見つけることは比較的簡単ですが、
経年変化による色の違いを理解して施工することがポイントになります。
今回のように、
- 石の種類(石種)
- 仕上げ方法(バーナー・磨き・小口加工)
- 既存との調和
を考えながら補修することで、
長く美しい階段を保つことができます。
御影石・タイルの補修相談はお気軽にどうぞ。
写真を送っていただければ、最適なアドバイスをいたします。
→ お問い合わせは タイルオンライン へ
https://www.rakuten.co.jp/tileonline/
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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