目次
- 名古屋市公会堂とは?建物の歴史と風格
- 外装タイルの見どころ ― R(曲面)を描くタイルの職人技
- 外部床に使われたクリンカータイルの実用性
- 内部床の25角モザイクタイル ― 無釉の渋い表情
- 通路に貼られた大理石の乱形が空間を締める
- 「古い建物のタイル」を見るときのポイント
- DIY・リフォームで再現できるタイルはこちら
- まとめ
本文
こんにちは!
いつも美濃焼タイルとともに、タイルオンラインの高藤洋平です。
昨日のブログでは、セラスタ2025の様子を紹介しましたが、
今回は 会場となった「名古屋市公会堂」そのもののタイルに注目します。
1930年(昭和5年)竣工
つまり 95年前から立ち続ける歴史的建造物。
建物に足を踏み入れた瞬間、
「これは、ただ古いのではなく、風格として残っている 建物だ」と感じました。
1. 名古屋市公会堂とは?
昭和初期のモダン建築を代表する公共ホール。
重厚な外観と、曲線と直線の調和が美しい建物です。
ロビーや通路、階段に至るまで、装飾や素材の選択に 当時の職人のセンスと技術 が光っています。
2. 外装タイル ― R(曲線)を描く職人技
セラスタ展示内には、実際に使われている外装タイルの「角部」の断面展示がありました。

このタイル、角が美しくR(丸み)になっています。
現代でこの形状を作ろうとすると、
- 特注金型
- 小ロット生産
- 手作業の仕上げ
など、とんでもない手間がかかります。
展示の説明では、
ほぼ手作り
という言葉もありました。
つまり、
「タイルは“貼ってあるだけ”じゃない」
建物の意匠のために寸法と形状から設計されているということです。
3. 外部床に使われたクリンカータイル
外に出て足元を見ると、まさにこれです。

▶ クリンカータイル
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/sr210/
クリンカーは
- 高耐久
- 高硬度
- 吸水率が低く凍害に強い
- 滑りにくい
という、屋外床に理想的なタイル。
95年経っても現役で使われている「理由」がわかります。
4. 内部床は 25角の無釉モザイクタイル
建物内に入ると、落ち着いた質感の床。
これは 25角(25×25mm)サイズの無釉タイルが敷き詰められています。
- 無釉なので 色に深みが出る
- 摩耗しても色が変わらない
- 長期使用に向く
「タイルは長く使うほど味が出る」
そのお手本のような床でした。
5. 外部通路には大理石の乱形貼り
少し離れた通路は、大理石を割ったままの表情で貼り込んだ意匠。

これがまた渋くてかっこいい。
直線のタイルが整える空間なら、
乱形石は 自然の揺らぎで空気を柔らかくする 役割。
素材の対比が効いている建物って、粋ですね。
6. 古い建物のタイルから学べること
職人の設計思想はとてもシンプルです。
「長く使えるものを、美しくつくる」
現代のリフォーム・DIYでも、
この視点を持つとタイル選びがうまくいきます。
7. 名古屋市公会堂の雰囲気を再現するなら
| シーン | おすすめタイル | リンク |
|---|---|---|
| 外部アプローチ・玄関土間 | クリンカータイル SR210 | https://item.rakuten.co.jp/tileonline/sr210/ |
| 落ち着いた玄関・土間カフェ風 | 無釉モザイク 25角 | https://item.rakuten.co.jp/tileonline/25muyuu/ |
| 和モダン・重厚感のある外壁 | 300角マット系タイル | https://www.rakuten.co.jp/tileonline/ |
「古い建物の雰囲気が好き」な人は、
マット・無釉・少し深めの色 を選ぶと成功します。
8. まとめ
セラスタ2025の会場は、
タイルの展示会でありながら、
建物そのものが“生きたタイル資料館” のようでした。
95年前のタイルが
今も現役で人の足を支え、空間の表情を作っている。
タイルは、
貼って終わりではなく、そこから始まる建材です。
また現場や訪問先で、良いタイルを見つけたら紹介していきますね。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

問合せはこちら
株式会社栄商会
507-0071
岐阜県多治見市旭ケ丘10-6-76
0572-27-6001
タイル通販タイルオンライン
▼インスタはタイルの風景が
好きな方向けです


コメント