目次
- はじめに:寒くなると増えるタイルの破損トラブル
- 現場検証:車がぶつかって無残に割れたコーナー部分
- 解決策:廃盤や特殊形状でも「役物タイル」は作れる
- 図解:必要なのは「変形大曲り」と「BOX」
- まとめ:1枚からでも相談に乗ります
1. はじめに:寒くなると増えるタイルの破損トラブル
いつも美濃焼タイルとともに タイルオンラインの高藤洋平です。
ここ数日で一気に寒くなってきましたね。 朝晩の冷え込みで路面が凍結することもありますので、車の運転や足元には十分お気をつけください。
さて、冬になると増えるのが「タイルの破損」に関するご相談です。 原因は主に2つあります。
- 凍害(とうがい):タイルの内部に入った水分が凍って膨張し、内側から割れてしまう現象。
- 接触事故:スリップなどで車が外壁や花壇の角にぶつかってしまう事故。
タイル自体は非常に頑丈な建材ですが、さすがに数トンの車がぶつかれば割れてしまいます。 特に一番衝撃を受けやすい「角(コーナー)」の部分は、もっとも被害が多い箇所です。
2. 現場検証:車がぶつかって無残に割れたコーナー部分
先日ご相談いただいた現場の写真をご覧ください。

ガリッと削り取られたように、角のタイルが割れてしまっています。 おそらく車が接触してしまったのでしょう。コンクリートの下地まで見えてしまっています。
こうなると見た目が悪いだけでなく、ここから雨水が侵入してさらに破損が広がる恐れがあるため、早急な補修が必要です。
ちなみに、今回使われているタイルの色は、一般的なグレーのモザイクタイルです。 当店の商品でいうと、こちらのEPシリーズの色合いが近いです。
- EP-02AB グレー https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ep-50/

3. 解決策:廃盤や特殊形状でも「役物タイル」は作れる
「平らなタイルなら売っているけど、この直角に曲がったタイルが見つからない!」
リフォーム業者さんやDIYに挑戦する方から、そんな悲鳴をよく聞きます。 このL字型やコの字型をした特殊なタイルを「役物(やくもの)」と呼びますが、古い現場だと既に廃盤になっていたり、そもそも特殊すぎて市販されていないケースが多々あります。
ですが、安心してください。 タイルオンラインなら、作れます。
既存の平らなタイルを加工・接着することで、現場に合わせた特殊な形状を再現することが可能です。
4. 図解:必要なのは「変形大曲り」と「BOX」
では、今回の現場を直すにはどのようなタイルが必要なのでしょうか。 私が描いた手書きの設計図をもとに解説します。

今回の補修に必要なのは、以下の2種類の特殊形状です。
- 変形大曲り(へんけいおおまがり) 図の左右にあるL字型のパーツです。「(95+95)45」というのは、長い辺がそれぞれ95mm、短い辺が45mmという意味です。角を包み込むように接着します。
- BOX(ボックス) 図の中央下にある、サイコロのような形状です。これは塀の「四つ角(頂点)」に使うためのもので、三方向をタイルで囲む特殊な加工です。
この「BOX」のような複雑な形状は、ホームセンターなどではまず手に入りません。 職人が手作業でカットし、接着して製作します。
- 役物加工(BOX・マグサ)のオーダーはこちらから https://item.rakuten.co.jp/tileonline/mozaic5001box/
5. まとめ:1枚からでも相談に乗ります
「たった数枚のために特注するのは気が引ける……」 そう思われるかもしれませんが、プロの工事業者様も、ご自宅を直したい個人の方も、遠慮なくご相談ください。
色が合うタイル(現行品)があれば、それを加工して上記のようなパーツを作成し、お届けすることができます。
割れたままのタイルは危険ですし、建物の寿命も縮めます。 「この形、作れるかな?」と思ったら、まずは写真を送ってください。 美濃焼タイルのプロとして、最適な補修プランをご提案します。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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