諦めないで!車の衝突や凍害で割れた「角のタイル」は特注で作れます

角タイルの補修相談 4二丁BOX

目次

  1. はじめに:寒くなると増えるタイルの破損トラブル
  2. 現場検証:車がぶつかって無残に割れたコーナー部分
  3. 解決策:廃盤や特殊形状でも「役物タイル」は作れる
  4. 図解:必要なのは「変形大曲り」と「BOX」
  5. まとめ:1枚からでも相談に乗ります

1. はじめに:寒くなると増えるタイルの破損トラブル

いつも美濃焼タイルとともに タイルオンラインの高藤洋平です。

ここ数日で一気に寒くなってきましたね。 朝晩の冷え込みで路面が凍結することもありますので、車の運転や足元には十分お気をつけください。

さて、冬になると増えるのが「タイルの破損」に関するご相談です。 原因は主に2つあります。

  1. 凍害(とうがい):タイルの内部に入った水分が凍って膨張し、内側から割れてしまう現象。
  2. 接触事故:スリップなどで車が外壁や花壇の角にぶつかってしまう事故。

タイル自体は非常に頑丈な建材ですが、さすがに数トンの車がぶつかれば割れてしまいます。 特に一番衝撃を受けやすい「角(コーナー)」の部分は、もっとも被害が多い箇所です。

2. 現場検証:車がぶつかって無残に割れたコーナー部分

先日ご相談いただいた現場の写真をご覧ください。

ガリッと削り取られたように、角のタイルが割れてしまっています。 おそらく車が接触してしまったのでしょう。コンクリートの下地まで見えてしまっています。

こうなると見た目が悪いだけでなく、ここから雨水が侵入してさらに破損が広がる恐れがあるため、早急な補修が必要です。

ちなみに、今回使われているタイルの色は、一般的なグレーのモザイクタイルです。 当店の商品でいうと、こちらのEPシリーズの色合いが近いです。

3. 解決策:廃盤や特殊形状でも「役物タイル」は作れる

「平らなタイルなら売っているけど、この直角に曲がったタイルが見つからない!」

リフォーム業者さんやDIYに挑戦する方から、そんな悲鳴をよく聞きます。 このL字型やコの字型をした特殊なタイルを「役物(やくもの)」と呼びますが、古い現場だと既に廃盤になっていたり、そもそも特殊すぎて市販されていないケースが多々あります。

ですが、安心してください。 タイルオンラインなら、作れます。

既存の平らなタイルを加工・接着することで、現場に合わせた特殊な形状を再現することが可能です。

4. 図解:必要なのは「変形大曲り」と「BOX」

では、今回の現場を直すにはどのようなタイルが必要なのでしょうか。 私が描いた手書きの設計図をもとに解説します。

今回の補修に必要なのは、以下の2種類の特殊形状です。

  1. 変形大曲り(へんけいおおまがり) 図の左右にあるL字型のパーツです。「(95+95)45」というのは、長い辺がそれぞれ95mm、短い辺が45mmという意味です。角を包み込むように接着します。
  2. BOX(ボックス) 図の中央下にある、サイコロのような形状です。これは塀の「四つ角(頂点)」に使うためのもので、三方向をタイルで囲む特殊な加工です。

この「BOX」のような複雑な形状は、ホームセンターなどではまず手に入りません。 職人が手作業でカットし、接着して製作します。

5. まとめ:1枚からでも相談に乗ります

「たった数枚のために特注するのは気が引ける……」 そう思われるかもしれませんが、プロの工事業者様も、ご自宅を直したい個人の方も、遠慮なくご相談ください。

色が合うタイル(現行品)があれば、それを加工して上記のようなパーツを作成し、お届けすることができます。

割れたままのタイルは危険ですし、建物の寿命も縮めます。 「この形、作れるかな?」と思ったら、まずは写真を送ってください。 美濃焼タイルのプロとして、最適な補修プランをご提案します。

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タイルオンライン 高藤洋平

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