マンションの外壁や階段のタイルが割れてしまい、どう直せばいいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。特に年度末は、ビルや公共施設の改修工事が重なる時期です。
今回は、実際にお客様から「現物サンプル」と「現場写真」を送っていただいた事例をもとに、最適な補修タイルの選び方をご紹介します。
目次
- 補修相談の精度を上げるのは「写真」と「現物」
- マンション外壁の定番「45二丁タイル」の選定
- 階段タイルの特殊形状「タレ付き・三本線」とは
- 最終決定したクイーンフロアQF-116のポイント
- 補修タイルのお悩み解決に向けて
補修相談の精度を上げるのは 写真 と 現物
こんにちは。美濃焼タイルの産地、多治見市からタイルの魅力を発信しているタイルオンラインの高藤洋平です。
年度末に向けて、マンションや公共施設の修繕工事のご相談が増えてきました。タイルは建物を守る大切な建材ですが、数十年経つと廃盤になっていたり、色が微妙に違ったりと、補修材選びはプロでも頭を悩ませるものです。
今回のご相談がスムーズに進んだ最大の理由は、お客様が現場の写真だけでなく、タイルの現物を送ってくださったことです。光の当たり方や質感を実物で確認できるため、自信を持っておススメを提案することができました。
マンション外壁の定番 45二丁タイル の選定
まず、マンションの外壁に使われていた45二丁(45×95ミリサイズ)のタイルについてです。送っていただいた写真を確認したところ、表面に程よい凹凸と表情があるタイプでした。
このケースでは、当店の定番である以下の商品がベストマッチしました。
推奨商品:マトリックス EP-04AB
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ep-50

このタイルは、美濃焼らしい丁寧な作りで、既存の壁面になじみやすい質感が特徴です。全面を張り替えるのではなく、部分的な補修であれば、周囲の汚れ具合や経年変化も考慮して色を選定するのがプロのコツです。
階段タイルの特殊形状 タレ付き・三本線 とは
次に、階段部分の補修です。ここには150角(実寸法142×142ミリ)のタイルが使われていました。
階段タイルには、一般の床タイルとは異なる2つの大きな特徴があります。

階段タイルの特徴
- 段鼻(だなば)部分のタレ:角がL字に曲がっており、階段の角を保護する30ミリほどのタレがあります。
- 三本線の滑り止め:階段の踏み面に溝があり、雨の日でも滑りにくい加工が施されています。
この条件に合うものとして、歴史あるメーカー、ダントーさんの2つのシリーズを比較検討しました。
| シリーズ名 | 特徴 |
| クイーンフロア(QF) | 定番の床タイル。色のバリエーションが豊富で補修に強い。 |
| AKシリーズ | 落ち着いた色合いが多く、公共施設でもよく使われる。 |
関連商品リンク
AKシリーズ(平タイル):https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ak150/
AKシリーズ(階段タレ付き):https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ak150tk/

最終決定したクイーンフロアQF-116のポイント
最終的に選ばれたのは、クイーンフロアの QF-116 という品番です。
既存のタイルに比べると、ベースの色はほんの少し明るめでしたが、決定打となったのは「茶斑点」の入り方です。
古いタイルには特有の色ムラや斑点があることが多いのですが、QF-116の斑点の具合が非常に近いため、実際に張り替えた際に違和感が少なくなると判断しました。100%同じものを見つけるのが難しい補修の現場では、この「共通する特徴」を見つけるのが一番の近道です。
補修タイルのお悩み解決に向けて
タイルは一度張れば長く建物を守ってくれますが、万が一の破損の際、どこに相談すればいいか迷うものです。
工事業者の方はもちろん、DIYで玄関先を直したいという一般の方も、まずは写真を撮って私たちにご相談ください。多治見の知見を活かし、最適な一枚をご提案します。
きれいになった玄関や外壁は、建物の印象をパッと明るくしてくれますよ。
あなたの街のタイル補修、お手伝いします
もし、ご自宅や管理物件で「このタイル、どこに売っているの?」というものがあれば、ぜひ写真を添えてお問い合わせください。
さらに施工時の注意点も追記しますね
目次
- タイルを剥がす前の重要な下準備
- 既存のタイルをきれいに剥がすコツ
- 下地調整が仕上がりの8割を決める
- 接着剤の選び方とタイルの張り付け
- 仕上げの目地入れと清掃
- まとめ
タイルを剥がす前の重要な下準備
まず、作業に入る前に必ず守っていただきたいのが安全確保です。 タイルを割って剥がす際、非常に鋭利な破片が飛び散ります。
- 保護メガネと手袋を必ず着用すること
- 周囲の傷つけたくないタイルを養生テープや段ボールで保護すること
この2点だけで、作業後のトラブルを大幅に減らすことができます。
既存のタイルをきれいに剥がすコツ
割れたタイルを剥がすときは、中心から外側に向かって攻めるのが鉄則です。
叩き方のポイント
- タガネ(またはマイナスドライバー)をタイルの中心に当て、ハンマーで軽く叩いてひびを入れます。
- 中心が浮いたら、そこから周囲の目地に向かって少しずつ剥がしていきます。
- 隣の生きているタイルを叩かないよう、目地部分で縁を切るイメージで作業してください。
下地調整が仕上がりの8割を決める
タイルを剥がしたあと、古いモルタルや接着剤が山のように残っているはずです。 ここを平らにしない限り、新しいタイルを張っても段差ができてしまいます。
平滑にするための作業
- 残った固まりをタガネで削り取り、平らな状態にします。
- 削り取ったあとは、ブラシや掃除機で粉塵を完全に除去してください。
- 粉が残っていると、せっかくの接着剤が浮いてしまう原因になります。
接着剤の選び方とタイルの張り付け
今回の階段補修のようなケースでは、昔ながらのセメント(モルタル)よりも、弾性接着剤の使用を強くお勧めします。
弾性接着剤のメリット
- 振動や温度変化に強く、剥がれにくい。
- チューブタイプなどもあり、DIYでも扱いやすい。
接着剤を塗る際は、タイル裏面にベタッと塗るのではなく、下地側にクシ目(溝)を立てて塗るのが理想です。 タイルを置いたら、手でグッと押し込み、周囲のタイルと高さが揃っているか、定規などを当てて確認してください。
仕上げの目地入れと清掃
接着剤がしっかり固まったら(半日〜1日後)、目地材を詰めます。
- 目地材をホイップクリーム状に練り、ゴムベラなどで隙間に押し込みます。
- 15分〜30分ほど置き、表面が少し乾き始めたら、水を含ませて固く絞ったスポンジで優しく拭き取ります。
- 一度で完璧にしようとせず、数回に分けてスポンジを洗いながら拭くと、タイルの表面がピカピカになります。
まとめ
補修のポイントは、急がず、下地をきれいに掃除することに尽きます。 自分で直したタイルには愛着が湧きますし、何よりコストを抑えて建物の寿命を延ばすことができます。
今回ご紹介したクイーンフロアや、補修に最適な接着剤・目地材などは、当店でも一式揃えることができます。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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