いつも美濃焼タイルとともに タイルオンラインの高藤洋平です。
だんだんと暖かくなってきましたね! 先日、近くの「花フェスタ記念公園(ぎふワールド・ローズガーデン)」へ子供を連れて遊びに行ってきましたが、子供たちはもう半袖になって走り回っていました(笑)。
気候が良くなると、増えてくるのが「外回りの補修」や「DIY」のご相談です。 寒くて億劫だった外壁のメンテナンス、今が一番良い時期かもしれません。
さて、今回はプロの業者様でも「あれ?サイズが合わない?」と頭を悩ませることが多い、 「レンガタイルのサイズ違い」 についてのご相談事例をご紹介します。
目次
- よくある「二丁掛」ではない?珍しい210mmサイズ
- なぜ2つのサイズがあるの?「レンガ」と「タイル」の出自の違い
- 210mmサイズがマイナーになった理由
- 今回の解決策:メーカー特定と特注対応
- 似た雰囲気なら「スライスレンガ」という選択肢も
1. よくある「二丁掛」ではない?珍しい210mmサイズ
今回ご相談いただいたのは、マンションの外壁補修の案件です。 送っていただいた写真と寸法を見て、少し「おっ」と思いました。

サイズが 210×60mm だったからです。
通常、日本の外壁で最も多く使われているレンガ調タイルのサイズは 227×60mm です。 いわゆる「二丁掛(にちょうがけ)」と呼ばれるサイズですね。
▼一般的な二丁掛(227×60mm)の例
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/aka2/
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/2011-br/
たった17mmの差ですが、焼き物であるタイルにとってこの差は別物です。 なぜ、似たようなレンガ風なのに2つの規格が存在するのでしょうか?
2. なぜ2つのサイズがあるの?「レンガ」と「タイル」の出自の違い
結論から言うと、これは 「ご先祖様が『本物のレンガ』か『日本のタイル規格』か」 の違いです。
■ 210×60mm = 本物のレンガ(JIS規格)が基準 今回のご相談サイズはこちらです。 これは日本のJIS規格で定められた「標準レンガ(210×100×60mm)」の側面サイズに基づいています。 本物のレンガを積んだようなリアリティを追求したサイズで、欧米の建築様式や、横浜赤レンガ倉庫のような雰囲気に近くなります。 ホームセンターで売っている積む用のレンガともサイズが合うため、花壇(積む)と壁(貼る)を統一したいDIYには向いています。
■ 227×60mm = タイルの数え方「二丁掛」が基準 日本で圧倒的に多いのがこちら。 レンガの短い辺(小口:108mm)を基準にしています。 小口(108mm)+目地(10mm)+小口(108mm)=約226〜227mm つまり「小口タイル2枚分」の長さだから「二丁掛」なのです。
3. 210mmサイズがマイナーになった理由
なぜ、今回の210mmサイズは珍しいのでしょうか? それは、日本の建築現場における**「割り付けのしやすさ」**が関係しています。
日本のタイル建築は、「小口(こぐち)」を基準モジュールとして発展しました。 窓枠や建物の角(役物タイル)との納まりを計算する際、227mm基準で作られている方が、設計や施工の整合性が取りやすかったのです。
その結果、 現場で使いやすい227mmが選ばれ続け、210mmは徐々に少なくなっていった という歴史的背景があります。
4. 今回の解決策:メーカー特定と特注対応
さて、今回の現場のタイルを詳しく見てみましょう。

色や質感から推測するに、 T10-OA と T10-WC という品番をミックスして貼られているように見えます。

ただ、このメーカーの商品は少々特殊です。 ネット通販などで手軽に購入できるものではなく、
- 現場名
- 必要平米数
- 工事時期
これらを明確にしてメーカーに申請しないと、見積もりすら出ない(販売できない)仕組みになっています。 補修用として数枚だけ欲しい、という場合でもハードルが高いのが現状です。
もし「210×60mm」のタイルでお困りの場合は、ネットで探す前に一度お問い合わせください。 一般ルートでは手に入らないケースが多いです。
5. 似た雰囲気なら「スライスレンガ」という選択肢も
今回の補修現場には合いませんが、 「210mmサイズで、本物のレンガの雰囲気をDIYで楽しみたい」 という方には、こちらがおすすめです。
軽量レンガ スライス https://item.rakuten.co.jp/tileonline/rengatile/
これはタイル(焼き物)ではなく、本物のレンガをスライスしたものです。 表面が「がさっ」とした粗面になっており、非常に味があります。 お庭のアクセントや、カントリー調のキッチンなどには最適ですよ。
タイルのサイズ一つとっても、そこには日本の建築の歴史が詰まっています。 廃盤やサイズ違いでお困りの工事業者様、ぜひ一度タイルオンラインへ画像を送ってください。 美濃焼の産地から、最適な解決策をご提案します。
▼補修タイルのご相談はこちらから https://www.rakuten.co.jp/tileonline/
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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