目次
- 150角タイルの補修相談が続く理由
- 階段タイル(三本線入り)の代替え候補
- なくなりつつある「白ボタ施釉タイル」とは?
- 白ボタの代替え候補になる150角タイル
- 補修の際に知っておくと得するポイント
- まとめ:150角タイルは“情報戦”。迷ったらプロに相談を!
いつも美濃焼タイルとともに。タイルオンラインの高藤洋平です。
今回はちょっと珍しい
「150角タイルの補修相談」 をいただきました。
150角(150×150mm)のタイルは、昭和〜平成初期の住宅や施設でよく使われていましたが、近年は生産量が少なくなり、補修になると
「できるだけ近いものを探す」
という戦いになります。

今回も例にもれず、
● 黒系・三本線入りの階段タイル
● 白ボタ(施釉)タイル
という、なかなか個性のある組み合わせでした。
1|階段タイル(三本線入り)の代替え候補
まずは階段部分から。
黒系で三本線の入ったステップタイル。
写真を見る限り、こちらは
➡ AK150-7(三本線・黒系)
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ak150hk/

で問題なく代替えできそうです。
150角の階段専用タイルで、現行品としては貴重な1枚。
古い建物の階段補修によく使われるタイプなので、
サイズもデザインもかなり近い部類 に入ります。
2|問題は「白ボタの施釉タイル」
正直に言うと、このタイプが一番難しいです。
■ 白ボタとは?
白い釉薬(うわぐすり)をボタっと乗せ、
少し凹凸やムラを出した味のある施釉方法。
昭和〜平成初期にはよく使われましたが、
現在はほとんど作るメーカーがありません。
つまり補修の際は、
「質感は違うが見た目の近いもの」
を選んでいくしかありません。
3|白ボタの代替え候補として近いタイル
白ボタ → 白い150角タイルで絞ると…
候補① AK150-1(白系・斑点あり)
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ak150/
・白ベース・やや斑点がある・雰囲気としては近いが、模様は強め
候補② TI150-51(白系・ほぼ無地)
https://item.rakuten.co.jp/tileonline/ti-150
・斑点がほとんどなく、すっきり・見た目は今回の現場にかなり近い印象
写真判断では
TI150-51 の方が近い
と感じました。
どちらも「無釉(むゆう)」タイルなので、
白ボタ特有の施釉の“ツヤ感・凹凸”はありませんが、
現行品で選ぶならこの2つが最有力です。
4|補修するときに知っておくと得するポイント
150角タイルの補修はシンプルに見えて、
実は失敗しやすいポイントがあります。
● 150角はメーカーで“実寸”が微妙に違う
144mm〜150mmの誤差があり、
古いタイルと現行品で1〜2mm違うのは普通。
そのため、
「目地幅で調整」
するのが前提になります。
● 白は“色ブレ”が目立ちやすい
白ボタ→無釉タイルへ変更すると、
どうしても“馴染ませる力”が必要です。
※ 目地色を合わせるだけで雰囲気が一気に近くなります。
● 階段は特に“滑り止めの溝”の本数が重要
今回のように三本線なら三本線で合わせるのが鉄則。
ここを違うタイプにすると途端に違和感が出ます。
5|まとめ:150角タイルは“似たタイルを探す技術”が大事
150角タイルの補修は、
今では“情報戦”と言ってもいいくらいレアになっています。
● 階段 → AK150-7 でほぼ決まり
● 白ボタ → TI150-51 が最有力候補
(質感の違いはどうしても出ます)
どうしても「全く同じ」は難しいですが、
ポイントを押さえて選べば違和感の少ない補修は十分可能です。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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