目次
目次
- はじめに:白い大理石門柱の魅力と宿命
- 症状チェック:ツヤ落ち・シミ・カビ・小欠け
- まずは安全クリーニング:家にあるものでできる範囲
- 小欠け・クラックの応急補修
- 仕上げと保護:屋外は“吸水対策”が命
- 選択肢2:将来の手間を減らすなら“磁器質の磨きタイル”に貼り替えもアリ
- 施工(貼り替え)のざっくり手順
- プロ目線の注意点(失敗しやすいポイント)
- まとめ:あなたの門柱に合う“現実解”はどれ?
- 参考リンク
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はじめに:白い大理石門柱の魅力と宿命
白い大理石の門柱は、上品でラグジュアリー。素材はおそらく**ビアンコカララ(Bianco Carrara)**クラスの白大理石が想定されます。
→ 参考:[ビアンコカララ系[600角相当]](https://item.rakuten.co.jp/tileonline/biancokarara600/)
ただし大理石は吸水性が高く、酸に弱い天然石。屋外だとツヤ落ち・シミ・カビが時間とともに出やすいのが宿命です。「経年のマット感」自体は味ですが、**放置すると黒ズミや白華(エフロ)**が目立ちやすくなります。
症状チェック:ツヤ落ち・シミ・カビ・小欠け
- ツヤ落ち:研磨面が風雨・微細摩耗で鈍る
- シミ:雨だれ・土埃・金属サビ・手垢などが浸透
- カビ・藻:北面・植栽近辺に発生しやすい
- 小欠け・ヘアクラック:角やエッジ部に出やすい
まずは現状をスマホで近接撮影しておくと、補修前後の比較・次回メンテの判断に役立ちます。

まずは安全クリーニング:家にあるものでできる範囲
- 乾いたホコリ落とし
やわらかいブラシやマイクロファイバーで砂粒を除去(※傷防止)。 - 中性洗剤+ぬるま湯で洗浄
酸性・アルカリ性はNG。必ず中性を選択。スポンジは硬い面やメラミンは避ける(艶減りの原因に)。 - カビ・藻対策
**石材対応のカビ洗浄剤(中性系)**を薄めてパッチテスト→全体へ。金属ブラシは使用不可。 - しっかり乾燥
目視で白っぽく乾いたらOK。直射の熱い時間帯は急乾燥でムラが出るので避けると安心。

※鉄サビ・油ジミが強い場合は石材用ポリッシングパウダーや専用クリーナーを検討。DIYで無理はしないで、深部シミはプロ研磨・再鏡面仕上げが安全です。
小欠け・クラックの応急補修
- 石材用エポキシを微量充填 → 硬化 → 耐水ペーパー(#400→#2000)で水研ぎして面をなじませる
- 仕上げにポリッシングパウダーで艶を均します(鏡面まで狙いすぎないほうが自然)
角欠けの“戻し”は難易度が高いので、見える角は過度に尖らせないのがリアルな落としどころ。

仕上げと保護:屋外は“吸水対策”が命
大理石は吸水→汚れ吸い込みがループになりがち。**浸透型の防護剤(撥水・防汚)**で予防しましょう。
- こまめな防水コートの更新が長持ちのコツ(半年〜1年の点検目安)
- 酸性洗剤の使用は厳禁(カルシウム分が溶け、艶ボケ・白濁の原因)

選択肢2:将来の手間を減らすなら“磁器質の磨きタイル”に貼り替えもアリ
「見た目は大理石の艶、でも外部で汚れに強く、メンテを軽くしたい」という現実解がこれ。
- 吸水率が極小の“磁器質”+鏡面(ポリッシュ)で汚れを抱き込みにくい
- 経年での艶落ちが大理石より緩やか
- 白系・グレー系なら**“カララ風”の雰囲気**を作りやすい
▶︎ 候補タイル:
- [磁器質・ポリッシュ系(艶あり)](https://item.rakuten.co.jp/tileonline/pol-1-5/)
- [外装対応の艶やか系タイル(シリーズ例)](https://item.rakuten.co.jp/tileonline/3022-ske-tp66-02/)
※サイズやエッジの表情はシリーズで異なります。門柱の寸法・見付寸法・天端処理に合わせて選定しましょう。
施工(貼り替え)のざっくり手順
- 下地チェック
既存石の浮き・割れ・含水を確認。含水が高い状態での直貼りはNG。 - 下地調整
段差はセメント系フィラーで平滑化。天端は**勾配(1/50目安)**で雨水を逃がす。 - 接着
屋外は改良型セメント系接着剤(C2TE相当)推奨。鏡面タイルには背固めで密着性を上げる。
※変成シリコン“だけ”での面貼りは避ける。 - 目地
屋外対応のセメント系目地材。白系は雨だれでグレー化しやすいので、薄グレーも選択肢。天端や笠木部はノンピンホール仕上げを意識。 - 仕上げ洗浄→完全乾燥→防護
初期硬化後に薄洗浄→乾燥→必要に応じて浸透系防護剤。
※鏡面はワックス系より浸透系がトラブル少。
プロ目線の注意点(失敗しやすいポイント)
- 酸性洗剤NG:サビ落とし用の酸は“石殺し”。
- 高圧洗浄の距離:ノズルを近づけすぎない(艶落ち・目地欠損)。
- 白目地の黒ずみ:排気・雨だれのラインがある外構は薄グレーのほうが“維持が楽”。
- 天端の止水:目地切れ=浸水路。笠木やシールの劣化点検を定期化。
- 色合わせ:既存大理石に“真っ白艶々”を合わせると部分だけ浮く。半艶〜3分艶の感覚で落としどころを。
まとめ:あなたの門柱に合う“現実解”はどれ?
- 天然石の味を活かすなら:中性洗浄+小欠け補修+浸透防護の定期更新。
- 手間を減らして艶をキープするなら:磁器質ポリッシュ系タイルで“見た目カララ風 × 屋外耐久”を両立。
- 迷ったら写真を送ってください。門柱サイズ・向き・周囲環境(植栽/道路/水はね)まで見て、最適なタイルと副資材をご提案します。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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