公共施設や店舗で多用された210×60mmの窯変レンガタイル。探し方のコツ、該当しやすいメーカー情報、サイズが合わない時の代替案、採寸チェックリスト、補修の進め方をタイルオンライン店長・高藤が分かりやすく解説します。
目次
- はじめに
- 210×60mmレンガタイルとは?(二丁掛との違い)
- まず当たりを付ける:候補タイル
- サイズ・質感を合わせるための採寸チェックリスト
- 同品が見つからない時の“4つの代替案”
- 補修の基本手順と施工のコツ
- お問い合わせテンプレ(コピペOK)
- 関連リンク・ご相談窓口
- まとめ
はじめに
こんにちは!いつも美濃焼タイルとともに、タイルオンラインの高藤洋平です。
「レンガタイル」と一口に言ってもサイズはいろいろ。今回は210×60mmの*窯変(ようへん)*タイプについて、補修相談でよくいただく要点を一気にまとめました。公共系の内外装で採用実績が多く、**“似ているけど少し違う”**が起こりやすい規格です。
210×60mmレンガタイルとは?(二丁掛との違い)
一般的なレンガ調タイルで流通が多いのは227×60mm(二丁掛)。
今回の210×60mmは一回り短いため、貼り替え時に割付(目地ピッチ)がズレやすいのがポイント。既存に合わせるなら実寸をmm単位で必ず計測しましょう。
- 代表サイズ比較
- 210×60mm:今回の対象。公共施設・商業施設で実績多め
- 227×60mm:二丁掛。流通豊富/代替・カットベースにもしやすい
まず当たりを付ける:候補タイル
「これじゃないかな?」という第一候補を先に押さえておくと話が早いです。


- クニシロ耐火/レンガタイル
まずはこちらから当たりを付けるのが王道。色幅のある窯変感が特徴。
👉 レンガタイル(タイルオンライン) - AGORA BRIX – INTERIOR / T10-OA(窯変系)
質感・雰囲気が近く、ズバリ候補に挙がりやすいシリーズ。
👉 AGORA BRIX|Nichogake Light T10-OA
※上記は「似ている候補」。色幅(焼きムラ)・面状・面取りはロットで差が出ます。実物サンプル確認をおすすめします。
サイズ・質感を合わせるための採寸チェックリスト
補修を成功させるカギは**“サイズだけでなく、顔(表情)も合わせる”**こと。
- 実寸(mm):長辺/短辺/厚み(ノギス推奨)
- 目地幅:既存の平均値(例:3mmなど)
- 面取り:あり/なし/大・小
- 表面:フラット/筋面/ラフ面(窯変の陰影の出方)
- 色幅:同一面内での濃淡差(写真で“広め/狭め”の印象も)
- 使用部位:屋内/屋外(寒冷地かどうか)
- 下地:モルタル/ボード/既存タイルの上貼り など
写真は離れて全景+寄りで質感の2~3枚、スケール当ての1枚があるとベストです。
同品が見つからない時の“4つの代替案”
- 227×60mm(二丁掛)を“210”にカット
- 端部・部分補修なら有効。面取り再現は要相談。
- 目地で調整して割付を合わせる
- 目地幅を微調整(例:2.5→3.5mm)して全体のズレを馴染ませる。
- 近似色を“3~4色ミックス”
- 窯変らしさを活かし、色幅で違和感を消す方法。
- アクセント化(帯・切り替え)
- 厳密一致を狙わず、意図的に切り替えてデザインとして成立させる。
※外装での部分補修は下地状態の確認が最重要。浮きが広範囲なら面での貼り替えをご提案することがあります。
補修の基本手順と施工のコツ
- 下地確認→浮き・脆弱部の除去→欠損補修
- プライマー(下地に応じて選定)
- 接着材:内装は弾性接着剤系が扱いやすく、外装は規格適合のセメント系弾性接着剤などを選定(用途・地域で変わります)
- 貼付→養生→目地充填(既存目地色に合わせる/サンプルで事前確認)
- 最終シール:開口部・入隅は止水も兼ねて丁寧に
材料選定は屋外・寒冷地・水掛かりで条件が大きく変わります。迷ったら使用環境を添えてご相談ください。
お問い合わせテンプレ(コピペOK)
件名:210×60mm 窯変レンガタイルの補修相談
設置場所:外壁/内壁( )階 風当たり(強・中・弱)
既存サイズ:長さ( )mm × 幅( )mm × 厚み( )mm
目地幅:( )mm 面取り:あり/なし( )
必要枚数:( )枚(部分/面)
使用環境:屋内/屋外/寒冷地( ) 水掛かり:あり/なし
参考写真:全景・寄り・スケール当て(3~4枚)
備考:候補として T10-OA/クニシロ耐火 を検討中
関連リンク・ご相談窓口
- 候補① 👉 レンガタイル(タイルオンライン)
- 候補② 👉 AGORA BRIX|Nichogake Light T10-OA
- 「サイズが210×60で合うか分からない」「二丁掛からのカット加工や面取り再現は可能?」など、写真付きでお気軽にご相談ください。
まとめ
- 210×60mmは二丁掛(227×60)とは別規格。まずは実寸&質感の採寸が肝心。
- クニシロ耐火やAGORA BRIX T10-OAが第一候補になりやすい。
- 見つからない時はカット・目地調整・ミックス・切り替えの4戦略で違和感を抑えられます。
- 外装や寒冷地は材料選定がシビア。環境情報を添えて、最適解を一緒に決めましょう。
タイルの良さと楽しさを伝えます。
タイルオンライン 高藤洋平
(よーへー)

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